2017年10月24日火曜日

慰安婦像を世界中に建てる日本人たち






  杉田水脈(みお)「慰安婦像を世界中に建てる日本人たち」(西早稲田発→国連経由→世界)を読みました。杉田水脈さんは、今回の総選挙で、再び衆議院に帰ってきました。自民党議員です。活躍を心から期待しています。

 従軍慰安婦問題を世界中にばらまいているアジトは、東京都新宿区西早稲田2-3-18AVACOビルにあります、キリスト教団体です。ですから、「西早稲田発」とは、ここにある反日キリスト教団体から、世界中にありもしないデマがまき散らされて、日本人を貶めているということです。

 杉田さんは、2013年にアメリカを視察した時に、元国務副長官のリチャード・アーミテージ氏たちから、「近年、日韓関係が悪化しているのは、慰安婦問題があるからではないか」と言われ、初めて事の重大さに気が付きます。それは、「子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪をし続ける宿命を負わせてはなりません」(戦後70年の「安倍談話」)とあるとおりの日本の危機でした。日本は犯罪国家の汚名を、子どもたちの代に残そうとしていました。

 そして今月、国連は、非公開にしていた「慰安婦に関する資料」を公けにしたために、私たちは、それがいかに嘘八百かを知りました。それまでに、ユネスコに提出された資料は、アメリカに建てられた慰安婦像の写真とか、元慰安婦が描いたという絵画が主だと分かっていました。西早稲田にある「女たちの戦争と平和資料館」には、昭和天皇を処刑する絵が、「赤い絵」(責任者を平和のために処罰せよ)というタイトルで掲げられています。資料の価値もないものが提出されていました。

 世界遺産にするための申請書には、「ホロコーストやカンボジアの大虐殺に匹敵する戦時中の惨劇」とありました。「ホロコーストの意味を捻じ曲げている」と、ユダヤ人協会から批判されます。この慰安婦問題は、日本の伝統と文化を破壊しようとする活動家の捏造であり、その主導権を握っているのは、日本人でした。しかも、日本基督教団の松井やよりという、東京山手教会の牧師の娘で、朝日新聞の記者が大きな役割を担っていました。

 杉田さんは、「慰安婦=性奴隷」という誤解に終止符を打つための団体、「なでしこアクション」の山本優美子代表と連携を持ちながら、女性主導の働きを始めました。というのは、男性がどんなに訴えても、「女性差別だ」と非難されるからです。「慰安婦問題」は、「女性の人権問題」として、国連に訴えられていました。国連は、すでにその役割を終え、女性差別の問題ぐらいしか、できなくなっていたからです。しかし、国連に慰安婦問題を訴えているのは、日本人でした。

 日弁連(日本弁護士連合会)、「反差別国際運動」(部落解放同盟系)、「新日本婦人の会」(共産党系)が、国連に出向いては、反日活動を続けていました。1992年には、弁護士の戸塚悦郎が、「性奴隷」という言葉を初めて使いました。戸塚氏によれば、「性奴隷という名言は、天から降ってきた」と言います。それがきっかけで、歴史的には今から70年以上も前になる、慰安婦問題が取り上げられるようになります。「法の不遡及」の原則に反した、過去に対する断罪です。

 松井やよりは、吉田清治の「私の戦争犯罪、朝鮮人強制連行」(1983)を読んで、「八万人とも、十万人ともいわれる従軍慰安婦の多くは生きて帰れなかった」と朝日新聞に載せました(1984.11.2)。これが、従軍慰安婦問題の端緒でした。その後、2000年には、「日本軍性奴隷制を裁く2000年国際戦犯法廷」という会議を主催し、政府と昭和天皇に有罪の判決を下し、2012年には、彼女の遺志を継いだ人々が、NPO法人「女たちの戦争と平和人権基金」を設立しました。

 海外に住む日本人はたまったものではありません。2016年8月には、ニュージャージーに住む女性たちが、「ひまわりJAPAN」という民間団体を作って、在米日本人に、日本人の誇りを持ってほしいと訴えました。カルフォルニアでは、日本人の子どもたちが、日本人だという理由で唾をかけられ、殴られる事態となっていました。大人は日本語を公けに語れず、日本人だと分かると、韓国人の店主に「出て行け」と店を追い出されたと言います。このような事態は、もっと調査すべきです。

 ガーデングローブ市のような街では、60人だった韓国人の移民が、五年間で2万人に増えています。 韓国人が母国を去ってアメリカに移住している今、従軍慰安婦問題は、日本人住民の大きな脅威となっています。ニュージャージー州の昨年の中学校の課題図書は、「私の名前がケオ子だった時」(リンダ・ス・パク著)という、日韓併合時の「日本人の目に余る蛮行」を描いた小説です。この小説はアメリカに広くいきわたった学校の副読本で、そのような捏造の小説の感想を書かなければならない子どもたちの心情は可哀そうです。領事館前では、反日デモが続いています。

 2015年の「国連・女性の地位に関する委員会」では、韓国の代表が「第二次世界大戦中の性奴隷である慰安婦問題はいまだに解決されていない」と訴えます。 国連は、その後、「皇室の皇位継承は、女性差別であるから、女性も天皇になれるように、皇室典範を変えよ」とか、「夫婦が男の姓を名乗らなければならないのは、女性差別だから撤回せよ」とか、「非嫡出子に嫡出子の半分しか相続財産が認められないのは、差別だ」と、日本の反日団体の訴え通りに、勧告をして来ました。反日活動家の内政干渉は、日本を転覆させる意図が見え見えでした。

  杉田さんは、2016年に国連に出向いて、「慰安婦は性奴隷ではない」と語りました。会場には、挺対協(韓国)、抗日連合(中国)のメンバーが押しかけ、「恥を知れ」と罵声を浴びかけられて、会場は混乱に陥ります。話が、ベトナム戦争中の韓国軍の蛮行、ライダイハン(韓国軍にレイプされた生まれた一万人近くの子どもたち)、虐殺されたベトナム人の慰霊碑、韓国軍の運営する慰安所の写真などに移ると、ポツポツと退場する韓国人も現れました。

 しかし、質疑応答の時になると、大きな声で話し続ける韓国人の妨害で会場は混乱します。だいたい、70-80歳の元慰安婦の証言が、戦後72年後に、何の意味を持つのでしょう。出産前か、よちよち歩きの時に、どうやって性奴隷にできるのでしょう。会場を去る時に、一人の白人男性が、杉田さんに「慰安婦の写真だ」と見せたものは、特攻隊を慰問する日本人女性の姿でした。それでも、性奴隷の韓国人の写真だと思い込ませるのですから、捏造もひどいものです。

  2016年の2月に、杉田さんはすでに、国連の女性差別撤廃委員会で、「性奴隷は、歴史的な根拠が全くない。吉田清治のでっち上げで、朝日新聞が32年間、嘘を報道し続けたものだ。朝日新聞は、世界中で日本の栄誉を貶めた。けれども、全く事実無根である。」と話して、委員を驚かせました。それまでは、日本から来た反日活動家が、全く逆のことばかりを言って来たからです。テキサス親父と呼ばれるトニー・マラーノ氏も、「1994年の米軍のビルマにおける朝鮮人慰安婦の聞き取り調査でも、性奴隷どころか、豪華な生活を楽しんでいた」と証言しました。

 ソウル大学のアン・ビョンジュク教授も、サンフランシスコ州立大学のサラ・ソウ教授も、元慰安婦に聞き取り調査をして、クマラスワミ報告というスリランカの特別報道官の調査の時に、嘘の証言をしたと認めていました。それは、挺対協(韓国)によって、ナヌムの家に軟禁され、日本軍に誘拐されたと虚偽の証言をするように、訓練を受けたという話でした。日本政府も、その時には、「クマラスワミ報告を撤回し、被害を受けている日本人の人権を守ってほしい。」と言ったのでした。

 政府代表の杉山晋輔外務審議官も、「本格的な調査を行っても、強制連行を確認できるものはなかった。1983年に、吉田清治が韓国の済州島で女性狩りをしたという虚偽の捏造記事を書いたこと発端で、朝日新聞によって事実であるかのように大きく報道されたが、複数の研究者によって完全に想像の産物であることが証明されている。朝日新聞も、2014年の8月と9月に、事実関係の誤りを認め、正式に謝罪している。戦時下に労働力として動員された多くの女子挺身隊は、目的は労働力の補充であって、慰安婦ではない。朝日も混同を認めている。」と証言しました。

  しかし、2016年3月7日の最終見解では、杉山証言は全く無視されました。国連の委員会は、元慰安婦への金銭的な賠償を含む、「完全かつ効果的な賠償」を勧告してきたのです。杉田さんは、国連においては、「事実は全く重要でなかった」という現実に気が付いたのでした。その後、2014年の6月に、「官憲らが直接、これら加担した」と言って、従軍慰安婦問題を堅固なものとした「河野談話」を国会で取り上げました。河野談話を作成した石原信雄氏から、「原案は韓国とすり合わせた」「強制連行があった」というのは、河野洋平氏の独断による発言だった、と明白にしたのです。

 ようやく、河野洋平氏本人を、国会に証人喚問できるというときに、2014年の解散総選挙で、杉田さんは落選してしまいます。「嘘を続けることはできない」と書いています。この本は、今年の3月に出版された本です。そして、半年過ぎて、杉田さんは、再び、衆議院議員となりました。立憲民主党などという、反日勢力も力を増していますが、今こそ、安倍政権を支えて、「誇りある日本人」を取り戻すために、頑張っていただきたい。情けない、反日キリスト教会には苦労なさるでしょうが、私も、神さまに裁かれてしまう教会に警告を続けます。頑張っていただきたい。


























を」