2017年8月9日水曜日

憲法改正の真実






  「憲法改正の真実」を読みました。私は、「憲法をもっと良くして」と思っているので、護憲派の人からすれば改憲派と呼ばれます。そんな立ち位置じゃなく、「無謬の聖書とは違うんだから、人間が書いたものだから、改善の余地はあるでしょ」ぐらいなのですが、憲法を無謬の書物と考えている人々からは、許し難い改憲派になるわけです。それで、護憲派の本を読もうと…。

 でも、「国民怒りの声」(怒り新党)を立ち上げた小林節さんらしく、初めから憎しみ、怒りの感情があらわで、読むのがほんとうに辛い。学者というのは、こんなに感情だけで話すものかな、と気分を鎮めつつ、何とか最後まで読み切りました。教会にも、護憲派のクリスチャンがいるけれど、ほんとうに怒りや憎しみばかりで、事実関係をきちん話せないのが、よくわかりました。

 結論は、最後に書いてあったけれど、「安倍、なめんなよ!」の一語でしょう。いろいろと安倍政治を批判するのですが、「でも、それはちょっと事実とは違うんじゃないか…」と突っ込みを入れたくなります。「改憲マニア」と自民党を罵倒して、「憲法は権力を縛るものだ、国民の命を守るなんて、憲法の意味も知らない」と学者風をふかしますが、国民の命を守らない憲法なんて、変えなきゃいけないよ、と思ってしまいます。フランス革命はそうだったと言いますが、ここは日本だし…。

 確かに、国民の命を守る力は、悪者が主権をとれば国民を殺す力にもなる、という理屈はその通りで、「よく良くする」必要はあるでしょう。けれども、安倍首相を独裁者、ヒトラーに譬えたり…人間としての良識を疑います。最後は、「革命しかない」なんて言っているから、この人、民主主義に反しているなあ、と思いました。暴力革命が本音の「怒り満ちた人」でした。残念…。

 しかし、日本の多くの国民は、こんな護憲論には納得しないでしょうね。新聞では、内閣支持率が30パーセントとか、40パーセントとか言っているけれど、わずか2000人の色のついた人々のアンケートでしょ。6万人のネット調査では、内閣支持率は70パーセント以上です。もちろん、護憲派の人々の意見も汲み取りつつ、憲法を良くしてほしいけれど、憎しみや怒りの偏見はいかんなあ。

 聖書では、イエスさまを十字架につけようとするパリサイ派・律法学者の運動と、イエスさまを守ろうとするペテロたちの対立があって、反イエス勢力は「十字架につけろ」と叫び続け、親イエス勢力は剣をもって戦おうとする…イエスさまは、親イエス勢力の剣を叱られたのです。反日勢力は強力で、感情的だけれど、感情で立ち向かってもダメ、ってことですね。「聖書の真実」「みことばの剣」を身に着けたいものです。

 





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